今日は変数を学習します。変数はその名の通り中身が変わる数字です。
- 変数を宣言する
Javaでは変数を使うときにあらかじめ宣言しなくてはならないという約束があります。他の言語(PHPやBasicなど)では変数を宣言しなくても使える場合もありますが、個人的には変数は指定してから使うほうがいいような気がします。学習するときも、表示されるものが予約語なのか変数なのかわからないと学習しにくいと思います。
さて変数は次の通り指定します
型 識別子 ; (例: int num1;)
また変数宣言は複数の宣言を一度に行えるので次のようにも宣言できます。
型 識別子 識別子 識別子・・・ (例:int num1,num2,num3・・・)
- 変数に値を入れるおよび初期化
変数への値は次の通り指定します
変数名 = 式; (例 num = num + 1;)
上記の例では間違いではなく、Javaの = は数学の等式とは別で意味合いは (←)と考えるとわかりやすいと思います。つまり上記の例では num+1の結果をnumに格納せよ という意味になります。もちろん式だけでなく単に値を代入するだけでも使えます(例:num
= 3 はnumに3が格納されます)
変数は値をいれてこそ役に立ちます。例えば一個10円のお菓子が100個売れた場合の売上を扱う場合は次のようになります。
売上 = お菓子単価 * 100
上記の場合売上には1000円が格納されます。
この結果をみて100個も売れたのだから明日はお菓子の単価を12円にしようと考える場合
お菓子単価 = 12
と変更するだけで次の日もこの計算式が役立ちます。(あまりよい例ではなかった気もします・・・)
- 変数を見る
計算を実行しても、中身がわからないとつまらないので上記一連の作業を見てみます。変数に限らず表示はSystem.out.println(値)で表示できます。表示方法はこの他いくつもありますが、とりあえずここではこれをつかいます。
ここでは(あまりよい例ではないが)上記のお菓子の実行結果を表示します
ソースコード
class java0007 { public static void main(String args[]) { //変数の内容 //お菓子の単価:unitPrice //売上:sales //変数宣言部 int unitPrice,sales; //変数に値を代入する unitPrice = 10; //売上の計算 sales = unitPrice * 100; //売上の表示 System.out.println(sales); //単価が12円だったら・・・ unitPrice = 12; sales = unitPrice * 100; System.out.println(sales); } }
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実行結果
- 変数の初期化
変数を宣言するときに一緒に初期の値を指定することもできます。つまり
int num;
num = 3;
は一まとめにして
int num = 3;
と記述できます。変数は初期化して宣言したほうがよさそうです。
- 指定した型以外の数値は代入できない
Javaでは変数に型を指定して宣言するため、例えばint(整数4バイト整数)で宣言した変数に文字などは入らないということです。他の言語では型宣言せずに使える変数がありますが、やはり変数宣言して使わないと、あとで変数がわからなくなるような気がします。設計にも影響でそうですし・・・
つまり
int num;
と変数宣言したものに
num = 'v'
とは入力できないということです。
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