自宅サーバーVSレンタルサーバー
昔に比べて自宅サーバーの立上は本当に楽になりました。FedoraやVine等インストールでオプションを選ぶだけでPHPやMySQL等のデータベースをインストールすることができます。昔はOSをインストールしてからPHPやMySQLを追加インストールまたは構築していました。それに比べてOSインストール時にオプションを選択するだけでPHPやMySQLがインストールできてしまう今の環境は本当に楽です。そのような経緯で家には今サーバーパソコンが利用もしないのにゴロゴロしています。しかしレンタルサーバーでもPHPを利用できるところが多くなりまた料金も非常に安くなってきているのも事実です。まして企業で利用するようなレンタルサーバー(ホスティングサービス:メールや独自ドメイン等の利用ができる)も月額1000円を切るサービスも出てきました。こうなってくると自宅サーバーを動かす電気代も馬鹿にできませんのでここで現段階でどちらがよいかまとめてみたいと思います。
- 自宅サーバーを使うメリット
- 自分の好きなように設定できるので機能に制限がない
- 知識のある人ならばレンタルサーバーよりもセキュリティを強化できる
- 容量は自分の財布次第
- データベースを利用する時に制限がない
- レンタルの場合データベースを1つしか設定できない場合がある
- 機能の一部で例えばデータベースを初期化するときなど管理者に連絡をとってしてもらう場合がある
- データベースを利用するユーザーがひとつしかない場合がある等
- 自宅サーバーを使うデメリット
- 電気代がかかる(機種にもよりますが2000円から4000円ぐらいでしょうか)
- 回線が細い。レンタルサーバーだと回線の速度が速いが自宅サーバーの場合特に上がり速度が遅い。大きなファイル(例えば動画ファイルなど)を他のユーザーがダウンロードする場合など時間がかかってしまう
- レンタルサーバーを使うメリット
- とにかく電気代がかからないことがメリット
- ランニングコストが安い。機能が揃っていて月額数百円からのサーバーもある。しかし場合によっては回線速度が速くてもひとつのサーバー(パソコン)で多くのユーザーを管理している為速度面、セキュリティ面で注意が必要。ひとつの目安としてレンタルサーバーの値段で考慮する。(しかし新しいサービスが出てくる世の中なので必ずしも値段と性能が比例するとはいえない。)
- ある程度のセキュリティが確保されている。自宅サーバーの場合知識がある人ならばセキュリティ面の強化も行えますが素人だとこの方面は本当に難しいです。しかしレンタルサーバーだからといってセキュリティがきちんと確保されているわけでなく勤務先で以前つかっていたホスティングサービスは他のレンタルしている人のファイルが見れてしまいました。逆にいうと自分も見られているということです。(T_T)今はほかのホスティングサービスに変えています。やはり少々値段は高くなってもセキュリティを考慮にいれたページを作成するには名の通ったサーバーが良いかもしれません。
- レンタルサーバーを使うデメリット
- 機能に制限がある(特にデータベース)
- セキュリティ面で弱い時がある
- 容量が限られている
レンタルサーバーにはいろいろな物がありますが先ほど述べたとおり注意する点は「回線速度」「セキュリティ面」です。これに関しては使ってみるしか手がないかもしれません。あともうひとつの区切りとして対応がきちんとしているか?がポイントです。この辺りが料金への反映と考えられます。例えば質問はメールしか受け付けませんというサーバーは料金が安いです。あと機能面で、SSHが利用できるか(コマンドラインから操作したい場合)、メールを利用する場合はメールの個数や容量、Webからアクセスできるか?等自分が必要な機能は満たされているかどうかは、後で「不便だな」と感じることのないように必ずホームページの機能や仕様のところで確認してください。もうひとつの尺度として実際あまり関係ないのですが転送容量制限というものがあります。これは動画や大きな画像などはホームページを閲覧する再に回線を圧迫してしまいます。自分だけならよいのですがレンタルサーバーという以上他の人も利用しており他の人に迷惑をかけないようにという配慮のものです。しかし中には制限ではなく追加課金という形態もありもし制限が極度にすくなかったりして追加料金が発生するというようなレンタルサーバーは避けたほうが良いと思います。但し転送制限がないからといって安易に借りてしまうと先ほど述べたとおり一台のサーバーをたくさんの人が利用していてほかの人に圧迫されてホームページを開くのが遅くなるといったケースも考えられます。これというものはないのですが自分の運営形態を考慮して選択する必要があります。
- 個人向け
- PHPやMysqlも利用できて月々750円〜です。容量は100MBとちょっと少なめですがしかし100MBといえば通常のホームページならば十分だと思います。
- ざっと見た感じ機能面とコスト面を考えるとお徳で安いサービスだと思います。機能面はPHP、データベースが基本セットについていて容量も400MBあるので十分だと思います。しかも転送制限なしです。
- 非常に料金が安いです。電話対応はありませんがメールや掲示板でサポートされています
仕様チェック・・・開いた画面で「サービス」というメニューがあるのでそこを選ぶ
- MySQLがオプションになっている点が残念ですが300MBの容量はこの値段で安いと思います。MySQLも月額210円で利用できるのでセットにすればかなり使えると思います。
- 1000円を切っていますが50MBとちょっと容量が少ないです。しかし転送スピードや機能面は優れています。内容は少ないけれど情報をしっかり管理したい方には良いサービスだとおもいます。
- 企業向け、本格的にホームページを運用する人向け
- ・・・勤務先ではこちらを利用しています。電話対応よかったです。メリットは低料金で容量がGバイト単位で利用できる点です
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自宅サーバーにはいろいろな方法がありますが(Linux、Windows、FreeBSD、MacOS等)お進めはLinuxです。Linuxにもいろいろなバージョンがありそれぞれに特色があります。お進めは
- FedoraCore・・・レッドハットから受け継ぎ開発されています。新しい技術をどんどん取り込んでいるため変化が激しいですがインストールは簡単です
- VineLinux・・・一言でいうと「安定している」です。昔は多少インストールが難しかったものの今は改善されて特に日本語に強いです。サーバーはその性格上そんなに頻繁に新しい技術を導入する必要もなくどちらかというと安定性を求められます。とにかくセキュリティ面が強いことが要求されますので機能面では大幅にFedoraCoreに劣るもののサーバー構築ならばVineがお進めです。
- その他TurboLinuxやMiracleLinux等いろいろありますが企業向けになってしまい値段も高いので上記2つのがお進めです。なんといっても無料という点がうれしいです。